彗星といえば、話題になった映画「君の名は。」でも耳にしていますよね。
流星のような感覚として捉えている方もいるでしょうか。実際はどういうものなのでしょう?
彗星について調べていくと、とても不思議なことが分かってきました!
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・彗星は小さな天体
彗星は太陽系にあります。太陽系には、恒星の太陽・惑星・準惑星のほか、小天体として小惑星と彗星があるのです。太陽系外縁天体もあります。
彗星の大きさはどのくらいだと思いますか?実は彗星の大きさはとても小さいのです。
数kmから数十kmほどのものであり、とても小さく約8割が水なのです。
ほぼ水で出来ているなんて信じられませんよね。実際は水というより氷。そして二酸化炭素や一酸化炭素、さまざまなガスと少しの塵で出来ています。
彗星はほうき星とも呼ばれますね。これは日本で呼ばれている呼び名です。
尾が伸びているように見えるため、その名がついたとされています。流星と混同してしまいそうですが、移動速度が違います。
さらに空に見える星の動きと似たような移動をするので、彗星の場合は空に止まっているように見えるのです。
ちなみに、彗星と流星は全く関係がないわけではありません。流星は彗星から出た塵の場合もあります。
この流星群はこの彗星の塵だったとわかることもあるのです。
・二度と戻らない彗星
惑星は公転していますよね。どの惑星も円に近いような動きをしています。
では彗星はどんな動きをしているのでしょう?
彗星の公転はさまざま。細長い楕円の場合もあれば双曲線や放物線を描くことも。
彗星が全て同じ動きをするというのではなく、複数の動き方があるということです。とても不思議ですよね!
さらに、双曲線や放物線の公転は太陽に近づいたらもう戻ってくることはありません。
一度近づいたらそのあとは絶対に太陽付近へ戻ることはないといわれています。
軌道が楕円の彗星には、短周期彗星と長周期彗星があります。
短周期というと短いと思いますが200年以内のものをそう呼びます。
それ以外は長周期に分類されるのですが、公転の軌道が安定しているわけでもないのです。ますます不思議な天体です。
・彗星には名前がある
○○彗星など聞いたことがあるのではないでしょうか?
有名な彗星の名前は、ハレー彗星やエンケ彗星、ホームズ彗星ですね。
ハレー彗星は、エドモンド・ハレーが発見した周期彗星、次に発見されたエンケ彗星は1786年ピエール・メシャンが発見した周期彗星。
エンケ彗星の軌道を求めたことでも知られているヨハン・フランツ・エンケの名前が付けられました。
ホームズ彗星は1892年にエドウィン・ホームズが発見した短周期彗星。
このように彗星は、発見者の名前がついています。発見して報告をした順番に3人まで付けられるのです。
ちなみに個人の名前のほか、団体の名前をつけることもできます。
自分の名前が付いた彗星があるなんて、誇らしいですよね。
・今までの彗星はどんなもの?
今までにあった有名な彗星、ハレー彗星についてお話します。
この彗星は、太陽の周りを公転しているのですが周期は76年。ハレーは1682年に彗星を観測しました。
その前に1531年・1607年にも彗星は発見されていたので、周期を調べると似ていることに気づいたのです。
これは同じ彗星だと確信し、次は1758年に地球に近づくと予想。見事的中したため、ハレー彗星と名付けられました。
2023年の12月、ハレー彗星は地球から一番遠い場所に辿り着き、その後折り返してまた地球に近づいてきます。
次回の最接近日は2061年7月28日頃、だいぶ先ではありますが北西の空、低い位置に見える予定です。
・彗星はどうやって見つける?
彗星は夜というよりは、明け方や夕方に見つけやすいもの。
理想は10倍くらいの双眼鏡で見るのが一番で、さらに三脚があると固定されるためしっかりと見ることができます。
もし、天体望遠鏡を使用するようであれば、視野が広く低い倍率のものを選ぶといいです。
そうすることで、彗星の様子をしっかりと見ることができます。
彗星は移動しているので、その移動の様子や色の変化を観測することが可能。
自動撮影のカメラがついた望遠鏡もありますので、さまざまな方法で楽しめそうです。
2061年のハレー彗星は、肉眼でも見えるほど明るいので双眼鏡や望遠鏡がなくても大丈夫かも?!
天頂に向かって伸びている尾が見えるはずです。
数日間見えるので、このあたりを逃さず見ることができればいいですね!!
彗星は時期が合わないと見ることができないのが残念ですが、次回地球に近づくときにはしっかりと見たいものですね!
それまで元気でいなければ♪